3/19の話から。スペイン大使館経済商務部が開いたスペインワインのプレスミーティングに出席。骨子は昨年度もスペインワインの日本での売れゆきは好調で、売り上げは8年連続前年比増、ついにアメリカを抜いて輸入ワインの第4位(1位フランス、2位イタリア、3位チリ)になったとのこと。年間PR計画の説明を上の空で聞きながら会場を見回すと、C誌編集者のOさんが。かたちばかりのミーティングが終わって懇親会という名の立食&試飲に移ったところでOさんに声をかける。彼女とはワインの話でいつも盛り上がるのだ。赤、白、泡、シェリー、合わせて24本が試飲用に供された。石ころのエチケットで印象深いフィンカ・バルピエドラや最近僕が高評しているエルカヴィオ・ロブレの上のクラス(リミテッド・レセルヴ)、さらにはデスセンディエンテス・デ・ホセ・パラシオス・ペタロスもあった。これは3カ月ほど前に紀ノ国屋のワインコーナーでジャケ買いして印象に残っていたもの。あらためて調べ直してみると、品種はメンシア100(!)。造り手のアルバーロ・パラシオスはペトリュスのムエック社で修業を積んだのちプリオラートの名を世界に広めた人物。なるほど。スペインワインの革新を語るにはプリオラートは避けては通れないのはわかっていたが、とりつく島がなくて困っていたのだ。これで道筋は照らされた。ワインの道はワインが導いてくれる。Oさんとは近くシェリー会をやることを約して別れた。
3/20夕食の買い出しでいった東急プレッセでヴィスカラ センダ・デロロ2006を購入。これも新たなるジャケ買い。昨夜開けて飲んだら、これがまたオドロキの完成度。ネットで検索をかけてみたがまだインポーターのサイトに紹介文が載っているのみ。新顔であるらしい。高地畑での栽培によるものか、スペインものにしては出色のエレガンス。翌朝(つまり今朝)は野球の試合があって深酒は禁物だったのに、つい止まらなくなってあやうく飲み干すところだった。センダ・デロロとは「黄金の小道」。またもや“道”である。スペインワインの千里の道へ、こうして一歩ずつ踏み込んでいく。
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