昨夜は、恵比寿3丁目のバル白金でF誌2月号に掲載されたシェリーをめぐる旅記事の打ち上げ。シェリー委員会のAさん、F誌編集担当のF君、カメラマンのK君と僕の4人で個室に陣取り、マンサニージャに始まって、フィノ、アモンティリャード、オロロソ、果てはアルマセニスタものやパロ・コルタード、ヴィンテージ・ソレラまで、甘口以外はリストの銘柄のほとんどすべてを頼み、タパスをあてに大いに飲んだ。F君を除く3人でヘレスの取材に行ったのは去年の9月。半年も前のことだ。取材したボデガの名前が出てくるたびに「ああ、行ったよね」とはなるのだが、なぜか話は取材時の回想にはならず、直近の話題ばかり。ペルーへ蒸留酒ピスコを飲みにいったというAさん、おとといスマトラから戻ったばかりのK君、中川前財務省のローマでの失態に一言あるF君と揃っては、もはやヴェネンシアもアルバリサ(あの地方独特の白い土壌)もタバンコ(樽からシェリーを注いで飲ませる飲み屋)もブレリア(ヘレスのフラメンコスタイル)も遠い話だ。ここ半月ほど、例の某女性誌用ワインリストにかかりきりで、白赤泡一辺倒にやや飲み疲れ気味だった僕にとってはシェリーの酒精強化の成分がカラダに新鮮且つ快かったようで、いつにも増しておいしく感じ、気のおけない連中と飲んでいるというシチュエーションが楽しいのも手伝って、飲んでも飲んでもまだイケる気がした。
上機嫌のまま家に帰り、飲みかけの赤を飲む。前夜はアルゼンチンのシラーに軍配を上げたが、1日経って、モンテプルチアーノが逆転。あれだけシェリーを飲んだ後なのに、しかも花粉症が出て嗅覚はゼロに等しいのに、グッと覚醒するような優美な味であった。現代的な造りに見えて、そこはやはりイタリアワインなのだなあ。
昼間、インポーターN社のSさんからのメールに「ピータンとエルミタージュの白を合わせたらおいしかった」と。ローヌのワインは中華と合うとは言うけれど、それはあくまでも南のほうのスパイシーな赤の話だったはず。ピータンと白とは!? ぜひとも近々に試してみなくては。
ピータンと白?ですか? 意外ですねー。でも、試してみる価値はありそうですね。エルミタージュの白ってのも、飲んだことないですね。
返信削除グランサッソはウチも置いてますよ。モトックスが入れてるヤツですよね。アブルッツオ洲のワインは安ウマだけど自然体で飲めるのでけっこう好きです。