2009年2月14日土曜日

佳きマリアージュは意外なところに

今年も建国記念日を合図に花粉症の症状が無視できぬレベルまで上がってきた。ワインのデリカシーともしばらく疎遠になるのかと思うと悲しい。加湿器、鼻うがい、レンコン、中国鍼治療に加え、今年はバリ島産赤ショウガも用いて防衛するのだが、無駄な抵抗なのは経験上わかっていること。ワインの味がわからなくなるのも困るが、さらに厄介なのは意識が冴えず、読み書きの仕事に差し障りがあることだ。

某女性誌ワイン特集のリストアップを進めるが、僕が得意としている価格帯と微妙にズレがあって思いのほか難航。わずか数百円のズレなのだが。でもまあ、これも未知のワインと出会える好機ととらえ、またリストに向かう。

花粉症を押してワイン探訪は続く。一昨日、信濃屋で買い求めたブルゴーニュ2本を2晩かけて飲み比べ。ドメーヌ・ユドロ・バイエ ブルゴーニュ・パストゥーグラン2006とドメーヌ・マシャール・ドゥ・グラモン ブルゴーニュ・ルージュ ル・シャピトル2006。造り手も土地も品種構成(パストゥーグランにはガメイがブレンドされている)も違う両者の酷似ぶりはどうだ? 時間経過による変化までそっくりとは……。なかなか風味が上がってこないのにじれて、半ば自棄になって乾燥イチジクをホワイトチョコでコートしたものを口に放り込みワインを飲んだら、これがじつに良く合って、ピノのイチゴ風味が格段に増すのだった。佳きマリアージュは意外なところに潜んでいる。

2 件のコメント:

  1. 花粉症だったんですか?僕もです。料理を生業とする人間にとってもやっかいですよ。僕の方は花粉症に関しては即効性のある西洋医学療法で対応です。

    今日、親しいお客さんに 1998,ブラーヌカントナック(マルゴーカントナック2級)を提供。夕方4時に開けた直後から漂う芳醇な香り。予約時間の6時半には味わい、香り共に開いてさすがな一本でしたよ。
    いつもおこぼれをもらえてトクした気分ですよ(笑)

    最近、ピノのオイシイの飲んでないですよ~。

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  2. 今日も誤解で3時半。来週はとっておきのピノを持ち込んで、飲みますかぁ。

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