2009年7月14日火曜日

ノルマンディ報告




7/5〜7/13までフランス・ノルマンディに行ってきた。某女性誌の仕事で、前半のパリ、ジヴェルニー(モネの家と睡蓮の池)、ルーアン(モネの描いたノートルダム大聖堂)までは女優のNさんとその夫でミュージシャンのSさんが同行。後半は、エトルタ(奇岩の海岸)、ルアーブル(モネ「印象、日の出」)、オンフルール、ドーヴィル(映画『男と女』)などを巡った。全体のテーマは印象派と庭園。ノルマンディは地理的にぶどう栽培の北限を越えているから今回は地ワインは無し。その代わりにシードル、カルヴァドスといったりんごの酒があって、そちらの造り手は取材した。シードルは小粒で酸味の強いりんごから造る発泡酒。収穫は木からではなく、必ず果実が熟して落ちてから拾うのだという。シードルを蒸留しオーク樽で寝かせて造るのがカルヴァドス。そしてもうひとつ今回の発見は、シードルとカルヴァドスの中間的存在と言えるポモ。ポモは熟成期間の短い若いカルヴァドス1にりんごジュース2を加え、それを1年半程度樽で熟成したもので、アルコール度数は17程度(カルヴァドスとシードルを混ぜたものという説明があるが、それはウソらしい)。こいつを少し冷やして食前酒とし、食中にはシードルを飲み、食後にカルヴァドスというのがノルマンディのやり方である。沿岸で獲れる牡蠣とポモやシードルはなかなか相性がよかった。牡蠣のほか、イチョウガニ、ムール貝、タラ、スズキ等々の魚介類、牛肉、羊肉、鴨、チーズ(カマンベールはノルマンディ内陸部の村の名前)など食材は豊かで、レストランの料理法としてシードル煮込みやカルヴァドスのソースというのが目立った。

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