北朝鮮が飛翔体を発射すると予告した期間初日の4日は友人Kの誕生日だった。それを遡ること2日、目黒駅地下にオープンした成城石井を覗きにいき、Kへのプレゼント用と自宅用にイタリアワインを2本買った。プレゼント用はマルケ州、ファットリア・レ・テラッツェのカオス2006。サイケデリックなエチケットとカオスの名が43歳を迎えるKにふさわしく思えた。なぜカオスなのか? その答えはおそらくモンテプルチアーノ、メルロ、シラーの混醸という品種の組み合わせに由来するのだろうが、飲んでみなければなんともいえない。
4日はわが野球チーム、バビグリンの試合の日でもあった。Kもチームのメンバーである。球場のある世田谷公園周辺は桜が満開。試合後、チームメイトと球場近くのもんじゃ焼き屋で飲み食いしてからKの自宅で飲み直すことに。カバに始まり、赤(ローヌ)、赤(スペイン)、白(ローヌ)あたりまでは順に覚えているが、その後はよくわからない。最後はリモンチェッロを飲んでいたような……。後日Kが語るところでは6本のワインが空になっていたとのこと。結局この日は北朝鮮からの飛翔体も飛来せず、カオスも闇雲に開けられることなく、無事に(?)過ぎたのだった。
北朝鮮の飛翔体が打ち上げられたのは翌日の5日だった。日が暮れてから前日と同じ世田谷公園の野球場へ。友人Dが監督をつとめるチームの試合を観戦。試合後、その場に居合わせた5人でピッツェリアのサヴォイへ。窓から夜桜も見えてちょうどいい。スプマンテ→プリミッティーボ→シチリアの白と3本を空にした。赤→白にしたのは、「ピッツァには白ワイン」という説を検証してみたかったからだったが、前夜の二日酔いから立ち直らぬままにさらに飲んだので、まともな判断はくだせなかった。
北朝鮮の飛翔体からはけっきょく何も落ちてこなかった。落ちたのは、2日続けて飲み過ぎたわが身のみ……
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