2009年1月23日金曜日

見る前に跳べるか?

日々飲むワインのことやワインについて思うことを書き留めよう。そう思って突然ブログを開設した。タイトルの「飾りじゃないのよワインは」には、おいしいワインを庶民の手に! という思いを込めたつもり。

昨日ルイ・ジャドの試飲会に行ってきた。ルイ・ジャドは今年創業150周年。テイスティングは07年のバレル・サンプルが中心。もともとブルゴーニュに関しては知識が浅いというのに、さらにバレル・サンプルからの試飲というのではワインの良し悪しを聞き分けるのは至難の業だ。

会場をあとにし、K氏とインド料理を食べながら、去年の暮れから宿題になっていたワインに関する単行本の企画の話をする。K氏は丸元淑夫の著書を何度も引き合いに出して、今回の企画では丸元の本でいうアメリカの食事理論にあたる「ワインを飲むためのシステム」を確立し、それを標榜する必要があるという。僕にはまだそのあたりのことでは迷いがある。ワインの道に近道はない。経験が僕にそう告げている。いい加減な「システム」をひねり出しても読者に対して訴求しないだろう。では何を縦糸にしてワイン生活、ワインの楽しみ、ワイン道を語るのか? 枝葉はあって幹や根がない。これでは木は立っていられない。昨日の試飲会場で、ふとわれに返って周りを見渡した。ワインに関しては一言も二言もありそうな強者ども。彼らに読んでもらって、それなりに満足してもらえるものを書かなくてはならない。今回の企画の対象が、ビギナーであれなんであれ。

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